キモオタが書きたいことを書くブログ

世間一般で言うところのキモオタがなんとはなしに色んな事を書きます。テニプリ、審神者、ネオロマンサー。腐女子であり夢女子であり、2.5次元も嗜む要するに雑食オタです。

舞台 煉獄に笑う

 ただいま池袋サンシャイン劇場にて上演中の舞台 煉獄に笑う超個人的感想を書きます。「まだ観てない!!たのしみ!!」という方や「観てきた!!面白すぎた!!」という方には閲覧をお勧めしません。

 

 

 

 

*大まかな感想:とりあえずつっっっまらない。

 つまらないというか、まぁつまらないんですけど、つまらなすぎて逆に笑えるとかこのポイントだけをきちんと観れればまぁ満足できるとかそういうレベルではなくずーっと平均してつまらない。

念のためお伝えしておきますと役者さんたちはそれぞれ見どころもありますし、動きであったり演技であったりすばらしいポイントもたくさんあります。

なのでおそらく私の場合致命的にこの演出家さんと合わないということなのだと思います。

 

*何がつまらなかったのか考えてみた

  • 舞台演劇というよりはテレビドラマのような印象を受ける
  • 原作未読のひとにやさしくないつくり
  • キャラクターの設定が伝わりづらい

ざっくり言ってこの3点が大きいかな、と考えています。

 

・舞台演劇というよりテレビドラマ

 初日に観た時、後方席だったのもありますがあまりの臨場感の薄さに驚きました。

ああ役者さんがんばってるなーというレベルの感想しか持てなくて、これまでいろいろと、それこそこれはひどいって舞台も観たことがありますが初めての感情でした。

 クソ舞台なのかと問われればそういうわけではないんです。ストーリーが破たんしてるとか意味が分からないまま始まってぐちゃぐちゃのまま終わるとか、誰か一人が延々スポットライト浴びて他の人は添え物とか、そういうことじゃないんです。ただ「これが舞台である必要性ってどこにあるんだろう」というのが正直なところです。

 一番ドラマっぽいな、と思ったのは見せ場のシーンで流されるテーマ曲です。楽曲自体の良しあしではなく、とりあえず今回の話では色恋のことなんて関わりがないのに見せ場で流される「命短し恋せよ乙女」の歌詞。クライマックスにはとりあえずテーマ曲を流す、といったテレビ映像的な発想を感じます。まぁそもそも舞台のテーマ曲ってなんだよって感じなんですがそこはエイベが噛んでるから仕方ないんでしょうね。

 同じように2幕前半で流れる崎山さんの楽曲、これもいります??どんなものであれ楽曲を入れることは確定で結果としてここに当て込んだ、という印象です。時間の経過を表したかったんだろうという意図は伝わりますが、大音量で「涙枯れるまで傍にいたい」とか歌われても別にそれ佐吉の心情じゃなくない?と感じました。

 単行本6巻分を2時間40分でまとめるのは大変でしょう。けれどなんというか、「6冊分をまとめること」「テーマ曲を随時挿入すること」「崎山さんの楽曲を必ず使うこと」これらを最優先において作られた作品なのかなと思います。そんな縛りがありそうなところがまたなんとなくテレビとか映画っぽい。

 

・原作未読にやさしくない

 事前トークイベントで出演者の方が「ぜひ未読で来てほしい」とおっしゃっていましたが、これ未読で1度だけ見て一通りの話が分かる人ってどのくらいいるんでしょう?

 私は舞台が発表されたころに一度既刊を全巻読みまして、ぜひ未読でとのことだったので始まる直前には見返さずうろ覚えの状態で観劇しました。ところどころ「ん?あれ、これどういうことなんだっけ?」と疑問に思う点もあり、帰宅後読み返して「あーそうだったこういうことだったね」と納得したり。具体的に言うと双子がなぜそこまで佐吉に肩入れしようという気になったのかが不明すぎる。原作だともうちょっとエピソードがあるのでまだわかるんですけど。

 うろ覚えでこれなのですから、はたして原作未読の方でどれほどがストーリーを理解しておもしろいと思えるのかが疑問です。実際いくつか「未読で言ったらよくわからなかった」という声も目にしました。推しの俳優さん女優さんが見られればそれでいい、という方はべつとして。

 2.5次元舞台、割と乱立してますけど、個人的には「原作を知らずに見に行くべきではない」とは思っていません。知っているからこそ許せない改変なんかもあるでしょうし、知らないからこその楽しみ方やポイントもあると思います。知らなかったけど舞台が面白かったから原作も手にしてみよう、という流れも大切ですし、おそらく本来メディアミックスで狙っているもののひとつにそういった流れもありますよね。原作ファンは舞台の面白さや出演者の魅力を知って他の舞台に行くようになったり、舞台ファンは原作に興味を持つようになったり、そういった相互間での新規獲得の入り口をつくることがメディアミックスの目的の一つだと思います。

 その意味で、今回のこの煉獄に笑うという作品で舞台から原作へ、という流れがどれだけできたのかはちょっとなんとも想像できないですね。

 予習のために購入する役者ファンがいればそれでいい、というのであればそこそこに成功しているんじゃないかなぁと思います。むしろあれかな、これ原作読まないとちょっとわかりにくいぞ?って思わせて買わせるのが目的なのかな。

 

 

・キャラ設定の説明が雑

 原作未読にやさしくない、に通ずるところなんですが、一番ええええってなったのは芦屋弓月の設定ですね。

 遊女で暗い過去があって情報屋で実は陰陽師でもある、というわりと設定盛り盛りなキャラなんですが、舞台上できちんと自己申告するのは情報屋であることのみ。遊女をにおわせる台詞もありましたたしか。なのに後半にいきなり佐吉から「お前は陰陽師だと言っていたな」とか言われて佐吉その情報どこで知ったんだよっていう。前半でも陰陽師っぽいことはやってるんですが、それが陰陽術であるとかそういう力があるとかは一切名言がなくて、でも佐吉はわかってるという……

  あえて言葉にせず表現するということはひとつの演出としてもちろんありだと思っています。でも設定を知らない人から見たら隠れて動いてるわけでもないのに「なんかやってるなーそういうのできるひとなのかなー」とかぐらいにしか思えず、あとから「え、陰陽師なの!?」ってなるのは差し込み方下手すぎません??と個人的には思います。あと安倍晴明との因縁感とかいきなり清明の名前出されてもちょっと薄くかんじるかなぁ、と。

 

まとめ

・原作が好き

・殺陣が好き、多ければ多いほどいい

・特定の役者が観れればいい

・本当は舞台よりドラマや映画の方が好き

という方、十分楽しめると思います。原作未読であれば6巻まででいいので読んでから行くことをお勧めします。

浅田舞さんの身のこなしはさすがにきれいですし、前島亜美さんの足技は綺麗な足と相まって大変に魅力的です。八咫烏だと秋水役の方の動きがすごいですし(JAEの方とふんわりききました)、個人的には納谷健くんの殺陣がすごく好きです。

 

基本的に舞台を見に行くときは(レミゼとか四季とかでない限り)自分の中のハードルを下げて見に行っているのですが、自分で思っていたより期待をしていたのも敗因だと考えています。今後はもう少しハードルは下げ目で観劇したいと思います。