キモオタが書きたいことを書くブログ

世間一般で言うところのキモオタがなんとはなしに色んな事を書きます。テニプリ、審神者、ネオロマンサー。腐女子であり夢女子であり、2.5次元も嗜む要するに雑食オタです。

本当に石切丸のことしか見てないみほとせ考察

 

私は石切丸がすきです。

ミュージカルになる前から、アニメになる前から、ゲームの中の彼がとても好きで、彼(と小夜ちゃん、平野)がいたから飽き性なのにゲームを今でも続けることができているくらいです。

 

そんな彼が主演となった(中の人が座長らしいので主演ってことにしておきます)三百年の子守唄は私にとってすごく思い入れができました。

こんなに石切丸がフィーチャーされるだなんて、彼に出会った頃の私には想像もできなかった。どうせ不人気キャラだろう、ろくにスポットライトも当たらずにグッズ化の優先順位も低いのだろうと思っていた。グッズはともかく実際ミュで出るまでは本当に不人気だった。三日月とかのグッズ欲しい人の抱き合せにされるぐらい不人気だった。

だから、私は刀ミュで崎山丸を好きになり石切丸を推しはじめた人は全員滅びろと思っている。不人気がいいわけじゃないけど、ミュの彼とゲームの彼は似て非なるものなのだ。別個体なのだ。同一視されるのがとても苦痛だ。

 

お前だって原作好きでそこからミュの石切丸が好きになったなら同じ穴の狢じゃないか、という声もあるだろう。全くもっておっしゃるとおりである。

が、そんなことは別にどうでもいい。

私は自分のことを棚に上げて他人のことを許せない狭量で自分勝手な底辺の人間なのだ。そんなの自分が一番良くわかっているし、今更崇高な人間性を持てるだなんて思っていない。槍玉にあげるだけばかげているし、時間の無駄だ。

 

閑話休題

 

 

今回書きたかったのはなにより石切丸についてです。私のことなんてどうでもいい。

 

三百年での石切丸は、本来ならば徳川に一番と言っていいほど関係のないキャラクターです。青江の背景を詳しく知らないのでたぶんですけど。

かつ、私自身日本史に疎い人間なので徳川の家の事情とか過信が誰とか全然知らない状態での観劇になりました。竹千代が徳川将軍の代々の幼名ってことすら知らんかった。大河ドラマは見てたけど。上野樹里ちゃんの奴。

まあそんな状態なので初見の日は「そういうことなのー!?」って思いました。服部半蔵ってなんか2次元だと忍者のイメージ強いよなぁとかそんなレベルの知識。

 

2回目以降は先が分かっているので石切丸の仕草のひとつひとつが辛いことこの上なしで、自ら役割としての服部半蔵を選ぶシーンで既に泣き出すほどでした。

石切丸として人と関わることが好きだと公言しながら、家康の面倒を積極的に見ようとはしない半蔵が、初めのうちは不思議でした。物吉君はともかく、青江ポジは石切丸でもいいんじゃない?みたいな。まあ「神さま」を育てるポジションを青江に譲ったとも言えるのかもしれないんですけど。

でも神さま育てたって別に御神刀にはなれないと思うな個人的に。だって必要なのはきっと「信仰」だから。「にっかり青江」が「徳川家康(神さま)」を育てたって民に認識されて、「にっかり青江」はありがたい刀なんだって仰がれない限りにっかり青江が御神刀になるのは難しいと思う。正直いって青江本人もそんなに御新刀になる事に興味なさそうなんだけど。どっちかというと石切丸による青江が関わりやすいようにする動機づけなのかなっていうのが私の見解ですね。

あと個人的につらかったのが桶狭間だっけ?敵に命乞いをされて我に返るシーン。そのあと大俱利伽羅との打ち合いにまで発展するわけですが。。。なんて言ったらいいのかなぁ……服部半蔵としては戦で敵を斬るなんて当たり前のことで、躊躇ってはいけない部分なんですよね。だけど、今まで散々病気やけがの治癒を願われてきた石切丸にとって、自分がその怪我、あるいはそれを超えての死というものを人間に与える立場になっていることを自覚するのは、正直相当辛いことだと思うんです。そしてあの瞬間に自覚してしまった。

だから大倶利伽羅の発言が人の命というものを軽んじているように感じられて、抜刀に至ったのかなぁと思っています。大倶利伽羅の言い分は決して間違いではありませんでした。たくさんの人の命が失われるのが戦というものだし、普段時間遡行軍や演練なんかで同じ刀剣男士を相手にしている大倶利伽羅にとって、戦うという行動において物足りなさがあったのは事実でしょうし、だからこその言葉だったんしょう。

そして私は石切丸大好き人間なので擁護しますと、きっと石切丸はそれが間違ってはいないこともきちんと理解していたと思う。ただ納得はできなかった。それをそれとして片づけることは、あの時の石切丸にはどうしてもできなかった。そう捉えています。

あのときっていうか最後まで無理だったんでしょうね。今回の話ではどちらかというとその石切丸の感情を大倶利伽羅が理解、納得した形なんだと思います。おじいちゃんだから頑固なのはしょうがないね平安生まれ。

 

家康の教育には主に物吉と青江が携わっていて。でも風車の歌(と勝手に名付けている)のとき、成長の様子を上からうんうんと見守っている石切丸まじ慈愛に満ちてて最の高でした。

けれども信康のターンになって、物吉も青江もこれまで通り家康に控えているからかメインの子守が石切丸に回ってきました。もしくは信康自身がその性質上石切丸と一緒にいるのを好んだのかもしれない。戦が好きではないというところでは共通しているから。気は優しくて力持ち、知識もあって父上の役に立っている側近という面で、信康にとって石切丸はある種の憧れの対象だったのかもしれません。そして石切丸にとっても、信康は本当に幼い頃から育てた息子のようなものだったのかもしれない。自分の神社に参拝していた親子の記憶と、自分と信康を重ねていたのかもしれない。その一方でいずれ果たすべき使命を忘れることも、刀剣男士としてその歴史を変えてしまうこともできず、鬱々としたものだけがただ心の中に残っていってしまったように思えます。

 

信康を息子のように感じていた理由の一つには、家康と石切丸の共通点という者も挙げたいと思います。それはみずからの戦うことの意味を「戦を終わらせること」と考えていたこと。すなわち「平和を目的としていたこと」です。

「戦を終わらせるために戦をする」どう考えても矛盾しているけれど、結論を言ってしまえば間違ってはいなかったわけですよね。徳川家康は200年ほども続く平和な江戸時代を築き上げたんですから。まぁ飢饉米騒動とか地方同士のなんやかんやは置いておくとして、覇権を争って継続的に戦の発生する環境ではなくなったわけです。

そりゃ祀られるよね。

石切丸は家康と自分を重ねていた。だから信康のことも必要以上に大切になってしまった。使命とわかっていても切れなくなるくらいに。そう感じました。

 

「罪もないのに斬れるんですか?」

物吉君の台詞、石切丸にはめちゃくちゃ地雷だからやめたげて、とずっと思っていました。好き好んで斬るわけないじゃないですか。ましてや幼少から見守ってきた信康を斬りに行くのに、なにも感じていないわけがないじゃないですか。そこでスパッと斬れるんなら大倶利伽羅と斬りあってないから!!!ってずっと思っていました。

物吉君の感情ももちろんわかるんです。そりゃ言いたくもなるでしょう。でも石切丸のことしか見てない私には物吉君を憎く思ってしまいたくなるぐらいの一言でした。

「罪があろうとなかろうと、人を斬ってもいいとは思えないよ、私には」

石切丸の返答は、とても重い。この時石切丸は、信康も他の今までの戦で斬ってきたたくさんの人たちも、あるいは何らかの罪を犯して刑に処された人たちでさえ、平等に扱うように自分にも言い聞かせていたのでしょうか。戦の人たちだって彼らに罪があったわけじゃない。けれども歴史のために、家康の勝利のために斬ってきた。ならばここで信康を斬らないのはこれまでの人たちの死を、苦しみを、無駄にしてしまうようにも思えていたのでしょうか。

『けれども私は信康さんを斬らなければならない。それが使命だから』

そう続くような、石切丸自身に言い聞かせているような、そんな気がしました。

物吉君に問われてから振り返って答えるまでの石切丸の表情が本当に絶妙で、一度だけほぼ再端みたいなところで観劇したんですがあの位置で見れてよかったです。ライビュ映像にも乗らない表情だったので。

 

つらい。

 

家康のラストシーンで、石切丸は一言も話しません。ただ黙って家康の旅立ちを見守っています。まあ喋らないのは石切丸だけじゃないんですケド。でも私には、家康が色んな犠牲を払っても大願を成就させた家康をほんの少し、羨んでいるようにも感じました。石切丸の戦はまだ続きます。遡行軍や検非違使とはこれからも戦わなくてはなりません。けれど家康の戦いは終わることが出来たのです。あちこちから子守唄の聞こえる平和な世の中をつくって。

 

石切丸が今回の戦いの記録をつけたのはどうしてなのでしょうか?

私は消化不良のもやもやをきちんと飲み込みたかったからではないのかなぁと考えています。日記とかに書くとスッキリするっていうじゃないですか。それと同じ感じで。すごく人間臭い考え方ですけど、もしかしたらさすがに全部背負って飲み込み続けるのが大変になってしまったのかもしれない。

「一緒に笑うことくらいはできると思うんだ、僕でもね」

青江の言葉の真意を石切丸がどの程度理解したのかは正直定かではありません。

にっかりさんはよくわからないとこがあるなーくらいに思ってそうな気もするし、全部理解して感謝したうえですっとぼけた顔してる気もします。

 

なんかまだまだ考えてることあったと思うんですが、とりあえずこの辺で!